【今週の5本】「メディカルAI」最新研究紹介(2020年4月第2週版)

   

最新研究をサクっとキャッチアップできる「今週の5本」シリーズ。今週のメディカルAI編では、以下の5つの最新研究に注目していきます!医師であり手術支援AI開発企業のCEOである、河野健一先生からのコメント付き!(バックナンバーはこちら

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河野健一先生
河野健一先生

今週は医療AI研究において、「現場でどのように使われるかをイメージする」大切さをテーマにコメントを入れてみました。

目次
1. COVID-19の重症化をAIで予測
2. 血液検査で50種類以上のがんを特定
3. 健康診断記録から糖尿病リスクを予測
4. 判断が難しい皮膚疾患の診断補助
5. その骨折は骨粗しょう症のせい?AIが判別

COVID-19の重症化をAIで予測

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化により、世界中で多くの人の命が奪われています。ワクチンや治療薬がない現在、せめて手の打ちようがなくなる前に重症化を予測できれば、救える命を増やせるかもしれません。

中国の温州中央病院と米ニューヨーク大学医学部の研究者らは、53人の要請患者のデータをもとに、COVID-19の悪化に伴って引き起こる急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の発症を80%の精度で予測できるモデルを開発しました。このモデルは、これまで研究者が想定していなかった「アラニンアミノトランスフェラーゼ(酵素の一種)」「筋肉痛」「ヘモグロビンレベル」の3つが、ARDS予測の指標になることを明らかにしました。AIと人間が協力することで、重症化の兆候をより早く正確に見極められるかもしれません。

医療現場で応用するときのポイント

河野健一先生
河野健一先生

新型コロナウイルス感染症により重症化する場合、急速に進行することが多いと言われています。そのため、事前に予想できれば、重症化を防ぐことが期待されます。医療現場で長年勤務していると、この患者さんは慎重に見ておいた方が良さそうという「勘」が働くことがあります。しかし、新型コロナウイルス感染症は我々医療従事者の経験の蓄積がないため、このような情報を早期に世界で共有し、かつ、検証し、アップデートし続けることが望まれます。

「筋肉痛」や「ヘモグロビンレベル(貧血などが分かる血液検査項目)」という現場ですぐに使える要素を提示していることも重要です。ディープラーニングは一般的に説明変数が分かりにくいのですが、今回の研究では「説明可能なAI」を用いて研究していることが推測されます。どちらが優れているということではなく、「現場でどのように使われるのか」を意識してAIの開発研究をすることが大切と思います。

ソース:Towards an Artificial Intelligence Framework for Data-Driven Prediction of Coronavirus Clinical Severity

☆AI研究者も新型コロナと戦っています!
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血液検査で50種類以上のがんを特定

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