【図解】中国企業Tencent(テンセント)のAIビジネスモデル

近年のAI技術の発達に伴い、世界各国の企業もAIを活用したビジネスを展開し始めている。「AIビジネスモデル図解」シリーズでは、各企業のAIビジネスを図解し、AIの社会実装への理解を深めていく。

今回取り上げるのは、中国の大手IT企業であるTencent(テンセント)だ。

TencentのAI戦略

Tencentは、メッセンジャーサービスやスマートフォンアプリ、モバイル決済などを主軸とする企業だが、近年はAIにも注力している。 Tencentには、2つのAI戦略がある。

  1. 新規事業用AI
  2. 既存事業のアップデート用AI

1の新規事業用AIにあたるのが、上の図にある「医療用AI」と「AI tool box」で、2の既存事業のアップデート用AIにあたるのが、2019年1月に公表された「Xiaowei(シャオウェイ)」だ。本記事では、以下にXiaoweiのビジネスモデルキャンバスを描く。

Xiaoweiのビジネスモデル

ポイント

Xiaoweiの役割

Xiaoweiの名は、日本語に訳すと「We Chatが話す」という意味だ。Xiaoweiは、顧客に対して会話とサービス提供を行う「バーチャルアシスタント」を演じる。

サービス内容と価値

Xiaoweiを使って提供するサービス「インテリジェント・サービス・システム」は、音楽をはじめとした大規模なサービスコンテンツを顧客に提供する。さらに、多くのデバイスと連携し、顧客のライフスタイルを大きく変えてゆく。

サービスの利用者

ターゲット顧客は、WeChatのユーザー11億人だ。ちなみにWeChatのユーザーは年々増加している。

チャネル

WeChatアプリが、サービスと顧客をつなぐチャネル(架け橋)になる。WeChatをダウンロードしていれば誰でも、WeChatを通して利用できる。顧客からの視点では、WeChat内のオプションサービスの一つに映るだろう。

社内リソース

Xiaoweiを成り立たせる鍵となるリソースは、際立ったAI基礎技術と、それらを複合的に扱う知見だ。特に「顔認識」「感情認識」「リアルタイム翻訳」「画像認識」が重要な基礎技術となる。 TencentにはWeChat AIという研究チームがある。このチームはXiaoweiの開発を一身に担っている。

コスト

このプロジェクトにかかるコストは、Xiaoweiがスムーズに顧客に価値を提供するためのソフトウェア開発費用だ。さらに、鍵となるAI技術の研究費用も必要である。

収益の上げ方

Xiaoweiによって顧客は、音楽などのサービスコンテンツを今までよりも多く使用するようになる。サービスコンテンツの中には、Tencentがもともと保有しているもの(たとえばQQ Musicなど)が多く含まれる。サービスは有料課金、広告などによって収益をよりあげることができる。他社サービスであればXiaoweiと連携することで他社から料金を取ることも可能だ。

以上

他事業

TencentはXiaowei以外にも、医療用AIやAI tool boxなどをはじめとしたAI開発を勢力的に行なっています。Xiaowei以外で図解のご希望があればご連絡ください。

参考

・ https://xiaowei.qcloud.com/
・ https://ai.qq.com/hr/weixin.shtml

PAGE TOP