COVID-19へのAI活用の進捗は?最新研究紹介【メディカルAI・今週の5本】(2020年6月第1週版)

   

最新研究をサクっとキャッチアップできる「今週の5本」シリーズ。今週のメディカルAI編では、以下の5つの最新AI研究に注目していきます!

今週のラインナップ
1. COVID-19のCT画像データセットを作成
2. X線画像からCOVID-19予測の新たなモデル
3. PCRに頼らない迅速な検査(Nature掲載)
4. パンデミック時のAI活用の課題(Nature掲載)
5. AI医療をグローバルに推進する上での課題(Lancet掲載)

今回も手術支援AIベンチャーCEOの河野健一医師にコメントをいただきました!

手術支援AI事業を展開している河野先生のiMed TechnologiesはAIエンジニアを募集しています!関心のある方はこの記事の下部をチェック!

COVID-19のCT画像データセットを作成

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、多くの国々で多大な医療負担を発生させました。長期戦が覚悟される中、これまで以上に慎重な医療リソース配分が求められます。CTスキャンは、COVID-19を迅速に診断するためのツールであり、AIを活用することでCOVID-19診断をサポートできると期待されています。

そこでロシアの研究者らは、注釈付きのCTスキャン画像データセットを作成しました。データは、2020年3月1日から2020年4月25日までの間にロシアのモスクワの市立病院で収集されたものです。1110人分のデータで、COVID-19関連の所見を持つ患者(4種類)とそうでない患者のスキャンが含まれています。診断AIを開発する上では、まずデータセットが欠かせませんので、こうした地道な取り組みは非常に重要だと言えます。

※本テーマは、読者のリクエストにお応えする形で選定しました。引き続き、COVID-19論文の解説リクエストを受け付けております。論文一覧はこちら。

ソース:MosMedData: Chest CT Scans With COVID-19 Related Findings Dataset

河野先生のコメント

機械学習にはデータが重要です。医療データは個人情報の問題などがあり、簡単には手に入りません。手に入っても、アノテーション(教師データの作成)が専門の医師でないと困難であることも少なくありません。

本発表では、教師データのセットを公開しており、世界中のエンジニアがアクセスしてよりよいモデルを作れるようになっています。KaggleでもCOVID-19関連のデータが提供されていますので、今後、医療分野においてますますデータのオープン化の傾向が加速されることが期待されます。

関連記事: 【論文実装】今週取り組むべき5本(2020年5月第3週版)歴史的な新聞記事のデータセットー。

X線画像からCOVID-19予測の新たなモデル

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