AI時代の医師と患者をつなぐ信頼関係、3つのポイントとは

   
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AIがヘルスケアに及ぼす影響力についての議論の中で忘れられがちなのは、患者と医師の関係がもたらす効果の不確かさである。如何にすれば医師と患者の信頼関係が維持・改善されるだろうか。能力・動機づけ・透明性の3つの側面にそのヒントがある。

2017年ベストセラー“デジタルドクター”の著者、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のロバート・ウォッチャー医師らの資料によると、AIアプリケーションは医師(治療法を決める際の思決定支援と品質管理)、患者(自己診断と体調管理)またアプリケーションを開発するデータ管理専門家の3つに大まかに分かれる。

個々のアプリケーションは医師と患者をつなぐ信頼関係3つの要素を生かすもこともあればダメにすることもありうる。

1.能力

能力とは医師にとっての臨床習熟度とコミュニケーション力、患者にとっての自分の健康状態の理解力のことである。

AIはもっぱら医師の能力拡張のため活用されるであろうから、医師と患者をつなぐ信頼関係を強化する可能性がある。その一方で不正確で偏りのある悪しき慣行を反映したAI、また納得性に欠け医師の判断と患者の自由意志との葛藤を生むAIは、この信頼関係を危うくすることにもなりうる。

2.動機づけ

医師は患者の利益の為だけに行動していると患者は思うであろうか?医師は患者が自分のボスは誰であるかを示すためだけでなく、患者は自分も一緒になり治療に協力をしてくれるものだと考えているのであろうか?

臨床に関する文章のような低付加価値の作業を更に自動化することにより、AIが医師を開放し患者の目標、障害、信念などを明確化し、患者が自ら選択し意思決定することで相互の信頼関係を強くすることができる。逆に言えば、AIは医師のワークフローの多くを自動化することができ、これにより生じた新たな時間を使ってより多くの患者の認知、精神面で複雑化している問題に取り組むことが可能となる。

3.透明性

AIツールが助けとなり臨床面の意思決定がエビデンスおよび専門家の合意に基づいて行われると患者は安心する。

患者のデータがAI開発のため外部機関と定期的に共有されると、患者は自分の状況を医師に伝えることを差し控えることになり、医師は自信のなさを正直に伝えなくなる。AIが推奨する源泉やその性質について説明をしてくれないAIもまた信頼関係を侵害することになる。

ヘルスケアAIは医師と患者の関係を作り直すと著者は結論付けているが、だからと言って必ずしも信頼関係を崩してしまうことではない。健康につながる成果を上げるためには信頼関係が根本的に重要であると再確認し慎重にシステム変革を行っていけば、患者と医師の信頼関係を強くしながらAIの便益を享受することが可能となる。

原文
https://www.aiin.healthcare/topics/business-intelligence/3-keys-patient-physician-trust-age-ai

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